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【受付終了】第7回教育研究交流会―意味理解を重視した指導とは?―

2014年6月9日
定員に達したため、受付を締め切りました。
場所 東京大学教育学研究科 教育学部棟156教室
日時 6月21日(土曜日) 午前10時~午後5時
申込フォーム 受付を締め切りました
主催 東京大学大学院教育学研究科 市川伸一研究室

平素より大変お世話になっております。本年も教育研究交流会を下記の通り開催いたします(東京大学大学院教育学研究科 市川伸一研究室主催)。今年は「意味理解を目指した指導とは?」を共通テーマとして、具体的な授業のあり方について考えてまいります。例年、学校現場の先生方からも多数ご参加いただいております。参加は無料で、定員70名となっておりますので、皆様お誘いあわせのうえ、ご参加ください。

企画主旨
市川研究室(卒業生含む)で行われている教育研究を、学校をはじめとする教育現場に発信するとともに、現場との交流・連携をはかる機会とする。
開催日時と場所
2014年6月21日(土)10:00〜17:00 +茶話会(1時間程度)
東京大学教育学研究科棟156教室(ラウンジおよび第1会議室)
プログラム
10:00-10:30 開会挨拶
10:30-12:00 意味理解を重視した指導とは―理論と実践―(市川伸一・植阪友理)
【概要】
「意味」とは、それ自体多様な意味をもち、とらえにくい概念である。少なくとも学習者にとって「意味がわからない」というのは、習った事実、用語、ルール、解法手続きなどが、他の知識と関連がつかない状態におかれているときだろう。前半では、認知心理学や認知カウンセリングにおける具体例をあげながら、意味理解とはどのようなどのようなことかを考えていく。後半では、市川研究室で行っている実践の中でも「教えて考えさせる授業」を取り上げ、意味理解を追求した指導のあり方について考える。ワークショップ形式で行い、参加者にも意味理解を重視した指導とはどのようなことなのかについて具体的に考えていただき、議論していただく予定である。
12:00-13:00 休憩
13:00-15:00 「教えて考えさせる授業」の事例検討―実際に指導案を踏まえて―
【概要】
意味理解を重視した指導を実現するためには、どのような指導上の工夫を取り入れることが必要なのだろうか。午前中に紹介したような視点を踏まえて、際の学校現場や研究者が提案した3の指導案の検討を行う。ワークショップ形式で、指導案ごとにグループに分かれて、意味理解を重視した指導案のあり方について検討していただく予定である。提案される3つの指導案については、小学校算数、中学校国語、高校英語の3つである。
15:00―15:20 休憩
15:20―15:30 ポスター発表1分間プレゼン
15:30―16:55 ポスターセッション
16:55―17:00 閉会挨拶

※ 終了後、1時間程度の茶話会(無料)がございます。

参加費や定員について
参加費:無料
定員:70名
参加のお申し込みこちらから
定員に達したため、受付を締め切りました。

事例検討における3つの指導案について

指導案1:小学校算数(佐藤茂太郎:東所沢小学校 教諭)

分数のわり算は、計算だけなら機械的にできる。ところが、その根拠を明確に答えられる子は少ない。分数のわり算の計算の仕方(導出)の根拠については「わり算のきまり」を活用して解決することになる。児童が第4学年で学習した「わり算のきまり」を分数にも適用できるということの理解を目指す。実践報告をもとに、児童が根拠を理解したか、しなかったか、そして理解させるためには授業でどのように扱うのがよいかなどの議論ができればと思っている。

指導案2中学国語(横田智:)

中学校一年生の小説読解の指導案を紹介します。市川先生は『新学習指導要領対応 教えて考えさせる授業』に次のように書かれています。

(国語の場合)「読みを深める」という非常に抽象的な目標になりがちである。具体的に何を身につけることが目標なのか、読解や鑑賞の力をつけるためには何を教えればいいのか、どうもはっきりしない。

「教えて考えさせる授業」は「習得」の授業モデルですから、ここがハッキリしなければ上手くはいかないでしょう。小説教材で教えるべきはその教材の「内容」ではなく「読み解き方」です。当日、私なりの「読み解き方」を整理して授業化しますので、みなさまにご検討いただければと思います。

指導案3高校英語(田中瑛津子:東京大学大学院教育学研究科博士課程)

英文法(内容は高校レベル/対象は短期大学1年生)の指導案を紹介します。高校英語では、1から英文法を教えるというよりは、基本的な文法の復習とその応用表現を教えることが多いと思います。自分が英文法の授業を行うにあたって、「どのように意味理解を深める課題を設定すればよいのか」「応用表現の羅列になってしまうことをどう防ぐか、どう習得させるか」「意味理解を深めるにあたってどのように問題集を活用するか」というのが特に悩むポイントです。動名詞のイメージを伝えることを軸とした指導案を紹介させていただき、みなさまに様々なご意見・改善案を出していただければと思います。



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